サーブカットができない、苦手を克服し上手になる方法

サーブカットが苦手な人向けに、上手になる方法を紹介




こんにちは、あべ(@_volleyballl)です。

今回は、「サーブカットが苦手です。上手になる方法を教えてください」

についてお話をしたいと思います。

よく質問をされるのが、

「レシーブが苦手で、サーブカットが全然上がりません」

「バレーボールのカットが苦手です。どうしたら上手くできるか、練習方法を教えてください」

「リベロなのにサーブカットが下手だし、サーブカットがきれいにセッターに返らないです」

「フロータサーブのサーブレシーブが苦手です。セッターの所へ返らなかったり、横へ大きく弾いてしまいます」

サーブレシーブが苦手な人は多いですよね。

こういった悩みにお答えしていきます。

上手くいかない原因
  • サーバーをよく見てボールの軌道を予測できていない
  • サーブボールの落下地点の予測が素早くできない
  • 移動が遅くサーブボールに間に合っていない
  • 腕の面がセッターに向いていない
  • 自分が取るか相手に任せるかの判断ができない
  • サーブカットのレシーブ範囲が決まっていない
  • サーブレシーブをしているときに腕を振ってしまう
  • 腕に当たるボールの位置が正しい場所で捉えていない

この他にも色々とできない原因はあるあるかと思いますが、上記の理由で悩む方が多いと思います。

私も学生時代はサーブカットがうまくセッターに返せないことでかなり悩みました。

試合:23対24(自チーム:相手チーム)

阿部:「ミスったらまずい、サーブこっちの方に打ってこないで。」

相手:「めちゃくちゃいいサーブ」

阿部:「やべ、どうしよう。。ミスった。。」

審判「ピピー。試合終了」

阿部「・・・」

監督:「何やってんだ!ボール見てサーブカットしろ!(怒り!)」

阿部:「すいません。」

大事な試合の場面で、サーブカットがセッターにうまく返せなくて試合で負けてしまった(涙)。

練習試合などたくさん経験しているので、サーブカットミスはめちゃくちゃしています。

その都度どうやったら上手になれるのか試行錯誤を繰り返しながらやっていました。

サーブカットはどうやったら上手になるんだろうと、色んな人に聞いたり、試したりした結果

できない原因をそのまま逆で考えたらいいんじゃないかと思いました。

上手にできるようになるには
  • サーブをよく見てボールの軌道を予測する
  • サーブの落下地点を素早く予測する
  • 移動するスピードを速くする
  • 腕の面がセッターに向ける
  • サーブカットのレシーブ範囲を決めておく
  • 自分が取るか相手に任せるかの判断を素早くできるようになる
  • ボールをきっちり正しい腕の位置に当てる

上記のようなことを気をつけることで、今までよりは上手にできるようになるんじゃないかと思い、練習をするようにしました。

サーブカットをやるために考える順番が、

サーブカットを考える手順
  1. サーブカットをする範囲を把握しておく
  2. どのに飛んできそうなのか予測をする
  3. ボールの落下地点に素早く移動する
  4. 正しい腕のやり方でサーブを受ける

で考えるようにしたらいいとおもいます。

上記の順番に考えたら、今の自分はどこの部分が出てきていないのか、自分なりに分析が可能になります。

漠然とサーブカットができないって悩むより、何ができていないのかを分割して考えられたら、できないところから練習が可能になりますね。

今回は、「サーブカットが苦手でセッターに返せないと悩んでいる人向け」に具体的な解決方法を説明していこうとおもいます。

少しでも上手くできるようになるヒントになればと思います。

サーブカットをする範囲を把握しておく

サーブカットをする上でまずは、自分がどの位置までサーブカットを取るのかをしっかり把握しておくことが大切になります。

サーブカットの取る範囲がチーム内で決まっていないと、どこまでを誰がとるのか曖昧になっているので、バレーボールでよくある「お見合い」が起こります。

サーブカットを見合ってお見合い

どちらの選手も、「相手が取るだろう」と思ってしまい、積極的に取りに行かずに選手の間にボールが落ちてしまいます。

お見合いで取れない原因は

  1. 自分がどのくらいの範囲までを取るのか決まっていない
  2. 自分が取らない場合、とって欲しい人に声がけをしていない

だと思うので、これらを改善をすれば極力お見合いが減らせるようになると思います。

自分がどのくらいの範囲までを取るのか決まっていない

基本的なことですが、取る範囲が決まっていないと積極的に取りに行けません

初心者やサーブカットが苦手な人によくありがちです。

「誰かが取るだろうと」思っているので、自分の手が届く範囲にボールが来ても身体が逃げているのでボールに手が出ません。

これを防ぐには、誰がどの範囲にボールが飛んできたら取るのかをしっかり決めておくことです。

サーブレシーブが得意な人、苦手な人がいますので、試合で勝ちたいのであれば、得意の人が積極的にボールをとったほうが効率がいいですよね。

サーブカットの範囲を決めておく

自分が取らない場合、とって欲しい人に声がけをしていない

サーブカットをする時に、2人の間の微妙な位置にサーブが飛んでくることがよくあります。

その時に、

  • 自分の守備範囲外だな
  • 隣の人が取ったほうがいいな

と判断ができ、自分が絶対に取らないのであれば、しっかり声に出して意思表示をしてください。

取るのか、取らないのか、全く何も反応していないより、自分が取らないから任せた場合は積極的に相手にとってもらうように声をかけてください。

その時に、

「任せた!」

「よろしく!」

など声を掛けることも大切ですが、声を掛けると同時に、

身体全体をつかって、取ってほしい人に身体を向ける事がとても大切です。

声も出しても聞こえない場合もありますので、取ってほしい人に身体を向けることによって、しっかり相手に取ってほしい意思表示ができますので、任された相手は積極的に取りに行ってくれます。

任せたとしても、明らからに自分のレシーブ範囲だったら、相手は取ることが難しくなりますので、任せるジャッチの仕方間違えないように気をつけないといけませんね。

自分が取るか、相手に任せるかの判断を素早くできるようになる

事がとても大切ですね。

自分が取る場合は、

「はーい!」

「オレ取る。」

「取りまーす」

など自分から積極的に、周りにアピールをすれば、誰が取るか判断がはっきりしますね

どこに飛んできそうなのか予測をする

サーブカットをするには、サーブがどの辺りに飛んでくるのかを事前に予測することができます。

サーブカットが苦手な人は、サーブが来るのか、来ないのか緊張をしてしまって、いざサーブが自分の方に飛んできたら緊張して身体が動かなくなります。

サーバーが構えた時点である程度の方向がわかります。

サーバーをよく見てボールの軌道を予測する

サーブを打つ選手はどのコースにサーブを打ってくるのかを予測が可能です。

それは、

「サーバーの身体の向き」

です。

ほとんどの選手は、身体を向けたコースにサーブを打ってきます。

手に当たりそこなって身体と違うコースに飛んでくる可能性がありますが、ほとんどの場合は身体を向けた方向にサーブを打ちます。

例えば、

フローターサーブでまっすぐ向いてサーブを構えている人は基本真っ直ぐに打ってくると予測していいと思います。

サーブの打つコースストレート

ランニングフローターサーブを打ってくる選手は、踏み切ってジャンプした身体の向きのコースに打ってくることがほとんどです。

ネットに向かって真っ直ぐに助走をしてきて、最後ジャンプする時にクロス側に向かってジャンプをしたら、クロスにサーブを打ってくることが予測されます。

サーブのコース

このように、相手がサーブを打つ時の身体の位置で、ある程度コースを絞ることができます。

「サーブがどこに飛んでくるんだろう。。。」

と不安になってサーブカットを構えているより、

「こっち来そうだな、サーブカット準備しなきゃ」

って思ってサーブカットをするのでは、全く準備が違ってきますので、相手サーバーの身体の向きはしっかり見るようにしてください。

※絶対に身体の向きにサーブを打ってくるってことではありません。あくまでも予測です。

常に自分の方にサーブが飛んでくることを想定してサーブカットをすることは大切になります。

サーブの落下地点の予測が素早く予測する

サーブのコースをある程度予測ができたら、次はサーブが実際落下する地点を素早く判断する必要があります。

落下地点がわかったら、そのボールのコースに入ってレシーブができますね。

サーブを打たれて、ネットの上を通過するまでの間である程度サーブの落下地点を予測する必要があります。

私が判断する基準は、

  1. ボールの角度や勢い
  2. 前にどんなサーブを打っていたのか

で判断をするようにしています。

ボールの角度や勢いで判断する

サーブカットは経験を積むことである程度予測ができると思いますが、1番わかりやすいのがサーブの勢いと角度ですね。

ネットに通過する時に、サーブの勢いが強ければ、奥の方にボールが飛んでいきます。

ボールの勢いが強いは経験でしか判断ができませんので、繰り返しサーブカットを練習するしかありません。

サーブの勢いが強ければ、前衛の選手より、後衛の選手のほうがサーブカットをする確立が高くになりますので、後衛の選手が積極的に声を出して取りに行く必要が出てきます。

仮に勢いが弱い場合は、前衛の選手でもオーバーでサーブカットをやる必要も出てきますね。

前にどんなサーブを打っていたのかで判断する

ローテーションが一周すれば、どの選手がどんなサーブを打っていたのかある程度把握できます。

仮に、ジャンプサーブの人は1回狙ってジャンプサーブを打ったコースに打つ可能性が高いです。ジャンプサーブはミスをする可能性が高いので、毎回違うコースに打つとリスクがあるので、私の経験では打つコースはあまり変えないと思います。

フローターサーブでもエンドライン際を狙って奥に打つ選手は、次も同じようなコースに打ってきやすと思います。

打ち分けて来る選手もいますが、ここではあくまでも予測なので、前回打ったコースと同じコースに打ってきても取れる準備をしておくことが大切になりますね。

ボールの落下地点を素早く判断する時に次に大切になるのが、

エンドライン際の、「アウト」か「イン」の判断になります。

主に後衛の選手になるかと思いますが、どのコースのボールが飛んできたらアウトかの判断をできるうようになってください。

誰でもそうだとは思いますが、私の場合は、「肩より上に来たボールはアウト」と判断できる位置まで前の方に移動します。

肩より上のボールは アウトだと思う位置まで 前にでる

肩より上のボールはアウトって決めておけば、アウトの判断をするのがかなりやりやすくなります。

この目安を決めることで、

「アウトボールに手を出してしまった」

がかなり無くなると思います。

合わせてルールとして、後衛の選手でボールが飛んできていない方の選手は、エンドラインまで下がって「アウト」か「イン」の判断を声掛けをする、ルールにしたら最終の判断はかなり正確なものになてくると思います。

正しい腕のやり方でサーブを受ける

サーブカットができない原因で最後の部分が、

  1. 腕の面をセッターに向ける
  2. ボールをきっちり正しい腕の位置に当てる

についてです。

腕の面をセッターに向ける

サーブカットの基本は、

「低い姿勢でボールの正面に入って、身体の中心でレシーブをする」

とかなりの人が言われていると思います。

私からしたら、必ず低い姿勢にならなくてもいいと思います。

低い姿勢がいいと思っている人で、サーブカットをする前から低い姿勢で構えていて、移動が遅くなったりしませんか?

低い姿勢でサーブレシーブがしやすいのであれば、その姿勢でサーブカットをすれば良いのであって、低い姿勢でしなければならないことはない思います。

次に、

「ボールの正面でサーブカットをする」

については、サーブのコースを予測する時に、必ず自分が思ったコースに来るとは限りませんよね。

サーブのコースを予測する時は、ある程度の予測であって、若干ズレる可能性もあります。

なので、

「必ずサーブシーブは身体の正面でしなきゃダメだ」

って思っている人は、もう少し柔軟に考えてもいいと思います。

左右に1歩くらい移動しても取れる感じで準備をしておけばいいと思います。

大体の人は、利き腕側のレシーブが得意だと思いますので、右利きの人でしたら、右側のレシーブ範囲をちょっと広めにとっておくのもいいと思います。

得意なほうを空けておく

サーブカットに大切なのが、腕の面です。

腕の面がセッターの方向に向いていなと、いくらサーブカットのコースに入れたからって、ボールがセッターの方に飛んでいきません。

サーブカット腕の面が上を向いている

かなり極端な例で見せていますが、腕の面があげたい方向に向けていなければ絶対にボールは飛んでいきません。

必ず身体の正面でレシーブをしなくてもいいですが、腕の面はしっかりセッターの方を向けておく必要があります。

ボールをきっちり正しい腕の位置に当てる

サーブカットをする時、ボールだけ見てしまっていたら、ボールをどの辺に上げたらいいのかわかりませんよね。

なので、必ずボールと同時に、セッターを視界に入れてサーブカットをする必要があります。
ボールとセッターを確認しておく
ボールを当てる位置は、手首より10cm~20cmくらいの間でいいと思います。

無理にアンダーでサーブカットをする必要はない

レシーブが苦手な人であったら、必ずレシーブでサーブカットをする必要がありません。

私の場合は、積極的にオーバーでサーブカットをするようにしていました。

後衛の時は、前衛と同じくらいの位置でサーブカットを守っていたくらいです。

私は中学の初めの頃身長が低かったので、数ヶ月間だけセッターをやって、その時にトスの練習をたくさんしたので、オーバーに自信があったからです。

今ではサーブカットの時、オーバーでとっても反則を取られることがなくなったので、積極的にオーバーで取れるんだったら取ったほうがいいと思います。

学生時代、オーバーでサーブカットがOKになったので、かなり助かりました。。

まとめ

誰の格言かわかりませんが、

「レシーブは攻撃の始まり」

なんて聞いたことありませんか?

攻撃をやるためには、必ずレシーブなどでボールを返してからではないと、攻撃をすることができません。

なので、サーブカットは攻撃をする上でかなり重要なプレイですね。

サーブカットがセッターに返せない場合は

  1. 速攻が使えない
  2. コンビが使えない
  3. 2段トスしか打てない

などなど攻撃の面でかなり不利な立場で打たなければいけなくなります。

そうならないためにも、サーブレシーブの考える手順

  1. サーブカットをする範囲を把握しておく
  2. どのに飛んできそうなのか予測をする
  3. ボールの落下地点に素早く移動する
  4. 正しい腕のやり方でサーブを受ける

で自分を分析をしてサーブカットの練習をしてください。

サーブカットミスの原因は、すべて自分のやり方に100%責任があります。

極力ミスをしないよう、上記の手順でできない原因を把握して、できない所をできるように繰り返し練習をしていきましょう。

ちなみに、レシーブの練習で

「初心者のレシーブトレーニング用ボード」

なるものがあります。

今や最新の練習器具があるんですね。

ミカサ バレーボール初心者のレシーブトレーニング用ボード 腕固定用ベルト付(予備1本含め2本付)

アマゾンでみる

楽天でみる

  1. 腕にはめてボールを受ける位置がイラストでわかりやすく表示している。
  2. 持つだけでレシーブの構えができます。
  3. バレーボール初心者のレシーブトレーニング用ボード

のようです。

私も初心者だった頃、このようなトレーニング用ボードがあったら、レシーブの面の捉え方がすぐに感覚として身につけることができたんだろうと思います。

ご参考に!

それでは練習頑張ってくださいね!

また質問やコメントなどがあったらドシドシ書いてください!



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。