「バレーボールでブロックアウトってどのようにすれば狙えるのでしょうか?スパイクでブロックアウトができないのでやり方・コツを教えてください。ブロックアウトできるとかっこいいのでやってみたい。スパイクがブロックで止められてしまうので、ブロックアウトの技術を学びたい。」
などなご質問を受けることがあります。
ブロックアウトにやり方について、できない原因と改善方法を説明しますね。
- ボールを肩の正面でしかとらえられない
- 相手のブロックの状況判断ができない
- 利き腕の反対側の使い方が悪い
私の場合は、中学からバレーボールを初めて、高校の3年生くらいからブロックアウトが自分の力でできるようになった感じです。
バレーボールを初めて6年間くらいかかりました。
積極的にブロックアウトの練習をしてこなかったら時間がかかっただけかもしれませんですけどね。
よくあるアドバイスとしては、「勇気をだしてコートの外に向かって打つんだよ」「ブロックの上に向かって打つんだよ」とかあると思います。
助走をしてジャンプをした状態で相手の手を狙って打つのは、自分が動いている状態なのでめちゃくちゃ難しいです。
初めからブロックアウトを狙って打とうと思って助走をした時に、自分の打ちやすいトスが来なかった時はブロックアウトできないですし、相手のブロックがどう付いているのかも助走の段階ではわかりませんので、打つ前から「ブロックアウトを狙って打つぞ」ってなかなか難しいですよね。
打ちやすいトスがきて、ブロックも付いているなって確認した段階でブロックアウトができるはずです。
この一瞬の判断ができるようになるのが、時間がかかるんですよね。。
自分の中でこのパターンだったらできるって瞬間がわかるので、そうなったら自由にブロックアウトがとれるようになります。
できるようになるまで時間がかかるっていいましたが、練習をしない限りにはできるようにならないので、やれることはやりましょう。
ブロックアウトができるには、通常のスパイクがある程度コース分けを打てるようになっている状態でないとできないので、スパイクがあまり上手に打てない選手はまずはスパイクが上手に打てるようになってから、ブロックアウトの練習をしてくださいね。
ボールを肩の正面でしかとらえられない
ブラックアウトとは相手のブロックを利用してボールをコートの外にたたき出す技術で、相手のブロックがかたくてなかなかスパイクが抜けない時に使われますね。
このときの打ち方は、ボールを利き腕の斜め前でとえるのではなく、レフトでは肩の内側で打ち、ブロックにわざと当ててアウトにするほうがやりやすいとおもいます。
ブロックアウトは、相手のブロックを利用して行うプレイなので、アタッカーは自由自在に打点を変える能力と、相手チームのブロックの枚数や高さなど素早く判断する力も要求されます。
原因1の改善方法
3つの打点打つ練習を行う
壁に向かって3つの打点で打つ練習をする。角度をつけて打ち、腕のスイング、手首のひねり、上半身のひねりを覚える。感覚がつかめたらジャンプを加えて行ってみてください。
コースの打ち分けが最低限できないとブロックアウトを狙うことができません。
チームメイトにネット越しに台上に立てブロックしてもらったりして、ぶつけて出す練習もいいと思います。
ブロックがまっすぐな一枚の壁になっているときは、ボールは常に入射角と反射角の原理によって飛んでいくことを頭の中に入れておくようにしてください。
ブロックアウトをする時のボールをとらえる位置は、レフトでは身体の内側でボールをとらえ、ライトでは身体の外側でとえ、ボールを手首と肩を使って外にはじき出すようにするといいです。右利きの場合) 。
レフトからスパイクを打つ時に、「相手ブロッカーの右手を狙って打つ」ほうが、すぐ隣にアンテナがあるので、アウトを取りやすいですね。
これができるようになると、かなり楽にスパイクが打てるようになります。基本ストレートのコースはボール一個分くらいコースが空いていることが多いです。
アンテナの真横でブロックを飛ぶことはよっぽどのことが無い限りそんな選手はいないと思います。
なのでそこがめちゃくちゃ狙い目です。
ストレートに打つとコースが空いているので、スパイクが決まりやすいですし、手にあたってブロックアウトもとれます。
そこをめがけて打つことがポイントです。
私の場合は、積極的に手を狙ってアウトを取りに行く打ち方ではなく、あくまでもコートの内側にスパイクは打ちます。ストレートは空いていることが多いので、手にあたってブロックアウトになりやすい所を狙って打っていることですね。
アウトコースに打って、手に当たらずにアウトになるのは、めちゃくちゃもたいないですしね。これは私の結論ですね。
相手のブロックの状況判断ができない
スパイクの打ち分けができても、相手ブロックの位置などがわからないとブロックアウトできないですよね。
ジャンプした段階で、ブロックした手がどの辺にでているのかを確認できるようにならないといけません。
スパイクを打つ前に、相手ブロッカーがどんな選手で、どのくらい手が出そうかをある程度予想しておくことも大切です。
ブロックアウトに限らず、レフトスパイカーだったら、相手のライトに守るブロッカーがどの選手なのかを把握しておくことはめちゃくちゃ大切な準備ですよね。
原因2の改善方法
実践練習で状況判断を養う
せっかくブロックアウトのやり方をマスターしても、実践の中で相手のブロックの動きが良く見えず、ブロックのないところに打ってアウトにしてしまう場合があります。
実践の中で常に相手ブロックの動きを見ながら、また、助走に入る前のタメでブロックにもう一度目をやる余裕も大切です。
部分的にはブロックの高さの違う選手2人に、時々ポジションを入れ替えながらブロックさせ、ブロックが高い選手が内側の時は、ブロックアウトとかクロスの強打、逆の場合はストレート強打とフェイントと組み合わせた練習もできますね。
助走に入る前に、相手選手のブロックの位置などを確認して助走に入るだけでも、どのコースに打ったほうが決定率が上がるか順次に判断できますね。
利き腕の反対側の使い方が悪い
ブロックアウトを狙うには、コースの打ち分けが大切になってきます。
コースを打ち分ける際には、利き腕と逆の手をどのように使うかで、スパイクの威力だったり、厳しいコースに打てるかが決まってきます。
身体が十分に使えていないと、コースの打ち分けができないので、利き腕と逆の手の使い方を覚えるようにしましょう。
原因3の改善方法
利き腕の反対側の手の使い方をマスターする
ブロックアウトはあくまでのスパイクの応用編です。
正しい助走、踏み込み、腕のバックスイング、ボールをとらえる位置など、しっかりと基本が出来上がってから挑戦できる技術です。
とくに、右利きの場合は、左腕の使い方がポイントになります。
右側へのブロックアウトの場合、右腕はボールの内側の手首を使って右肩の外で打ちますが、左腕は肘から曲げて左手私を左耳の横に身体を左にひねるように打つ。
逆に、左側へのブロックアウトのとき、右手でボールの外側を打つとともに左手を胸の前にだきかかえるようにして打つ。
利き腕と逆の手の使い方をしっかりと覚えましょう。
まとめ
ブロックアウトの打ち方は、手を狙ってコートの外に向かて打つのでなく、コート内を狙って打って、ブロックが空いているコースを打つことを意識してください。
センターからブロックアウトを狙って打つと、コートの外に出すのは難しく、センタープレイヤーの指先を狙って、上に打つ方法はいい時もありますが、仮に指にあたったとしても審判がよく見ていないくて、指にあったていないと判断したらアウトになって得点を与えてしまいます。
実際指に当たっても、相手の選手が当たってないとアピールしたらアウトになったこと多いですよね。。
なので指に少しだけ当てるような際どいプレーはリスクがあるので、できればレフトやライトからスパイクを打つ時に、相手の手にしかり当ててブロックアウトになった状況を作ったほうがわかりやすいのでいいと思います。
基本レフトやライトポジションでブロックアウトを練習したほうがいいと思います。
助走に入る前に、相手ブロッカーがどんな人がブロックをするのかを見ておいて、ライトブロッカーは身長が低く、センタープレイヤーは身長が高かったら、ライトストレート方向に打ったほうが決まりやすいなとか判断できると思います。
ブロックの状況は毎回違うと思うので、その辺はブロッカーの情報を色々見て判断してください。
「ライトブロッカーがストレートをブロックしてくるな」とおもったら、逆にクロス側が空いている可能性があるので、クロスに打つこともできますしね。
どうしたら自分のスパイクが決まりやすいかを状況に応じて判断することがとても大切です。
ブロックアウトでめちゃくちゃ簡単なのが、ボールをブロックに押してから外に出す方法です。
トスがネットから近いとコースの打ち分けが難しくなります。いったんブロックにちょっと当ててから、跳ね返りをレシーブしてからまたスパイクを打つ方法もありますが、ボールをブロック押してから外に出すようにすると簡単に得点がとれます。
やりすぎると上手な選手は、やられないように対応してくるので、たまにするくらいで挑戦してください。よくわからない選手にはずっと使えます。
ブロックが見えるようになるには
スパイクの時にブロックが見えない選手は、誰かにブロックをお願いして、ネット越しに1人でボールを上げてブロックめがけてスパイクを打ってください。
ブロックに当てることが目的です。
ブロックに当てられるってことは、ブロックがこの辺にあるなってわかっている状況になりますので、ブロックをされてもいいので、ブロックをめがけて打ちまくってください。
段々とブロックがいる位置がわかってくるはずです。
長く書きましたが、ブロックアウトはめちゃくちゃ難しい技術になります。
すぐにできるようにはなりませんので、練習に加え、実践でも何度も練習をしてコツを掴んでいってください!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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このアドバイスだとなんとなく運任せに打って、指にあたったらラッキー的になりがちですよね。