バレーボール スパイクのフォーメーション

ネット上の空間を細かく分割し、スパイクの位置とタイミングを示す方法




攻撃の組み立てはチーム全員で共有しておく
スパイクのフォーメーションでは、ネット上の空間を細かく分割し、スパイクの位置とタイミングを示す方法が使われます。下図はその1例となります。

スパイクフォーメーション

スパイクのタイミングを早い順(打点が低い順)からの3つに分けています。

(1)ファーストテンポ

(2)セカンドテンポ

(3)サードテンポ

さらにコートの幅を8等分し、攻撃の空間を24のブロックに分割してフォーメーションを組み立てています。

 

テンポ(スイングのタイミング)は

(1)ファーストが「クイック」の高さ

(2)セカンドがその中間で「時間差攻撃」などの高さ

(3)サードが「オープンスパイク」の高さ

これによって、たとえば「エー1」ならAクイック、「アー3」ならライトからのオープンスパイクといったように、記号と数字を示すだけで、スパイクの位置とタイミングが即座に分かるようになっています。

実戦ではいくつかの攻撃を組み合わせることもよくあるので、チーム全員でこの位置をしっかりと把握しておくことが何より重要になります。

ただし、レベルにもよりますが、中高生では9分割または12分割でも十分だとおもいます。なお、記号や番号のつけ方に特に決まりはありません。

 

スパイカーのタイミングがズレた場合

スパイカーのジャンプやスイングのタイミングが遅れたときに、トスでタイミングの修正を行うのも、セッターの役割になります。特にクイック攻撃が多いミドルブロッカーに対してのタイミング調整は重要なポイントとなります。

方法はトスする直前に手首と指先のタメを使って、トスの「間」を作ること。このテクニックはタイミング調整だけでなく、相手ブロッカーを引きつけて先に跳ばせる手段としても有効になります。

 

レシーブが崩れた場合

実践ではサーブレシーブやスパイクレシーブが崩れることは珍しくありません。レシーブが崩れたときのセッターの対応で、第ーに心がけたいのは、多少無理な体勢からでもできる限りオーバーハンドでトスを上げることです。

アンダーハンドのトスでは左右からのサイド攻撃しかできなくなってしまうため、相手にコースを読まれてしまいます。どうしてもアンダーになってしまう場合は、スパイカーがしっかり助走し、余裕を持って強打できる位置へ高いボールをコントロールすることも覚えておきたいですね。

低いレシーブボールに対しても、できるだけオーバーハンドでトスを上げることを心がけましょう。

 

スパイクフォーメーションの確認方法

試合中にどういうアタックフォーメーションを使うかは、1プレーごとにサインを使って確認するのが一般的です。

全員が定位置にいるサーブレシーブ時はセッターのサインで行います、ラリー中は、次のいずれかの方法でフォーメーションの確認を行います。

どの方法も、数秒の間に行うことが必要なので、全員が攻撃パターンを正確に理解していないと機能しません。

 

サーブレシーブ時

サーブレシーブからどういう攻撃をするかのサインはセッターが出します。時間的な余裕もあるので、最も確認しやすい場面です。

サーブレシーブではセッターがサインを出すのが基本となります。

サーブレシーブ時

 

スパイクレシーブ時

スパイクレシーブの後、どういう攻撃を行うかのサインはスパイカーが出す場合が多いです。ただし、クイックなど、状況しだいではセッターが出すケースもあります。

ネット際で相手のスパイクを待つミドルブロッカーが、サインを出すことが多い。

サーブレシーブ時と同じようにセッターがサインを出す

 

チャンスボール時

チャンスボールが入ってきたときの攻撃方法には「(1)セッターのサイン」によるものと、チャンスボールの位置によって、あらかじめ決めておく「(2)ボールの位置による役割分担」、また、スパイカー自身が自分で打つ合図をする「(3)スパイカーのサイン」の3つの方法があります。

 

(1)サーブレシーブ時と同じようにセッターがサインを出す。

スパイクレシーブ時

 

(2)チャンスボールが入った位置によって、攻撃パターンと役割分担をあらかじめ決めておく。

チャンスボールが入った位置によって攻撃パターンと分割分担をあらかじめ決めておく

 

(3)スパイカーの誰かが「自分が打つ」というサインを出す。

ただし、サインが重ならないように出す順番はあらかじめ決めておく。

スパイカーが自分で打つサインを出す

 

セッターがトスを上げる時、テンポと打点を分けた位置を参考にすると、どの辺にトスが上がってくるのかアタッカーがわかるので、トスミスをすることを防ぐことができます。

サーブカット(レセプション)時や、スパイクレシーブ(ディグ)時のサインの出し方を決めることによって、効果的に攻撃パターンを出せるので、相手ブロッカーがブロックしにくくなり、スパイカーが打ちやすくなります。

攻撃のパターンを選手全員で理解することが欠かせませんが、チームの特色を活かした攻撃パターンでプレーすることによってより効果的にアタックを打つことができます!

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

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