スパイクレシーブのフォーメーション(クイック攻撃)

スパイクレシーブフォーメーション(クイック攻撃)




スタートポジションは速攻への対応が基本です。

スパイクレシープのフォーメーションは、相手の攻撃の形やスパイカーの特徴によってさまざまに変わりますが、スタートポジション、つまりサーブレシープからの最初の攻撃に備える配置や、相手にチャンスボールが入ったときの攻撃に備える選手の配置はいつも変わりません

よく使われる選手の配置は、後衛3人のうち左右の2人がアタックラインから1m程度後ろの位置につき、中央の1人がさらに1m下がるという形です。相手のクイック攻撃に対応できる形が基本となります。

コミットブロックとは?

コミットブロックとは、相手がトスが上げる前にスパイカーの動きを予測して跳ぶブロックの事です。

ある程度ヤマを張って跳ぶことになるので、予想が外れると無駄にブロックをしてしまい次の動きが遅くなるが、予想が当たればきっちりと攻撃に対応できるのでブロックにできる可能性が高まります。

経験やデータ等、セッターのトス回しの癖を呼んでコミットブロックを活用しましょう。

リードブロックとは?

リードブロックは相手がトスを上げてからスパイカーに合わせて跳ぶブロックの事です。

トスが上がるのを確認してから跳ぶため、確実性は高く複数の人数で揃って飛べます。その反面ブロックに飛ぶのが遅くなるので素早く飛ぶ練習が必要になります。

 

守備パターン(1)クイック攻撃へ対応

スパイクレシープでは、ブロッカーのすき間を抜けてくるボールをどうカバーするかが大きなテーマとなります。

特にクイック攻撃を複数のプロッカーがリードブロックで守るときのフォーメーションでは、重要なポイントになります。

レシーバーは、ブロッカーの左右や上だけに集中せず、常にこのすき間のカバーを意識して守らなければなりません。

 

 

ケース(1)Aクイックに対応するフォーメーション

コミットブロックの場合

Aクイックのコミットブロックの場合のスパイクレシーブフォーメーション

コミットは1枚ブロックが基本だが、もう1人が相手のスパイク方向を限定させるために横のカバーに跳ぶ場合が多い(ヘルプという)。図はB2がブロックでB1がヘルプに跳ぶケース、B3はフェイントカバーに入り、バック3人は定位置で守る。

 

リードブロックの場合

Aクイックのリードブロックの場合のスパイクレシーブフォーメーション

Aクイックに対して3人で跳ぶバンチリードブロック。後衛1はやや左へ上がり、B1とB2の間を抜けるボールのカバーとフェイントに、2も上がってB2とB3の間をカバー。3は定位置で守ります。

 

 

ケース(2)Bクイックに対応するフォーメーション

コミットブロックの場合

Bクイックのコミットブロックの場合のスパイクレシーブフォーメーション

Bクイックをコミットでブロックする場合は、センターのB2が主に対応するが、ライト側のB3もB2の横へ移動してヘルプで跳ぶ。ライト側のB1はフェイントのカバー。後衛3人は定位置で守る。

 

リードブロックの場合

Bクイックのリードブロックの場合のスパイクレシーブフォーメーション

Bクイックに対するリードブロックでは、センターのB2とライト側のB3が2人で跳ぶ。レフトのB1はフエイントをカバーに入る。後衛1と3は定位置でスパイクとフェイントをカバーし、後衛2は右へ動いてB2とB3のすき間のボールにも備える。

 

ケース(3)Cクイックに対応するフォーメーション

コミットブロックの場合

Cクイックのコミットブロックの場合のスパイクレシーブフォーメーション

Cクイックをコミットでブロックする場合も、Aクイックと同じようにセンターのB2が対応。B1は横に動いてヘルプで跳び、B3はフエイントをカバーに入る。後衛の3人は定位置で守る。

 

リードブロックの場合

Cクイックのリードブロックの場合のスパイクレシーブフォーメーション

Cクイックをレフト側のB1とセンターのB2でブロック。ライト側B3はフェイントをカバーに入る。後衛1と3は定位置でスパイクとフェイントをカバーに入り、後衛2はやや左へ動いてB1、B2のすき間をカバーする。

 

ケース(3)ワイド攻撃に対応するフォーメーション

コミットブロックの場合

ワイドのコミットブロックの場合のスパイクレシーブフォーメーション

ワイド攻撃に対するコミットプロックでは、レフト側のB1が相手の正面でブロックに跳び、B2がヘルプ、B3はクロスへのスパイクに備えて左へ下がる。後衛の3人は、1人がフェイントのカバーで前へ移動し、2は1の背後をカバーするために左へ、3はやや左後ろへ移動する。

 

リードブロックの場合

ワイドのリードブロックの場合のスパイクレシーブフォーメーション

B1とB2が左に移動して跳ぶ。ただし、リードブロックの場合はバンチを前提に中央寄りにポジションをとっているので、スパイカーの正面で飛ぶ余裕はない。このため後衛1はストレートに沿い萎えてやや下がる。B3はフェイントのカバー。後衛2と3は定位置で守る。

 

スタートポジション

スパイクレシーブフォーメーション

スパイクレシーブのための後衛3人のポジションは、左右の2人がアタックラインから1m程度下がった位置に、中央の1人はさらに1m下がった位置につくのが基本です。

しかし、相手がスパイクする直前に、その基本位置からさらに半歩下がるというフォーメーションをとる。こうすることで、強打に対応でき、前へ出ながらのレシーブが可能になるからです。

男子チーム、女子の守備力の高いチームの多くが採用するポジションとなります。

パック両サイドはアタックラインから約1m下がった位置、後衛中央はさらに1m下がった位置につく。クイック(特にAクイック)に即対応できる形です。

図は右はスパイク直前のポジションです。スパイク方向に位置を微調整したうえで、定位置からさらに半歩下がり、スパイクを打つと同時に前に出る。そうすることで脚が動くのでレシーブが上がりやすくなります。



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