バレーボール 競り合った展開でブロックが止められない




こんにちは、あべ(@_volleyballl)です。

今回は「競り合った展開でブロックが止められない」について話をしたいと思います。

 

質問としては、

試合中大事な場面でブロックが止められない、どこをブロックしたらいいのかわからない

ラリー中のブロックはどうするんですか?誰がどの選手につけばいいですか

相手のアタックに勝つようにブロックするのはどうするんですか?

など質問を受けることがあります。

競り合った展開でブロックが止められないについて、原因と改善方法を説明していきます。

 

上手くいかない原因
  1. 相手チーム攻撃データがとっていない
  2. 相手エースに対するブロック対策ができていない
  3. 総合的なチームフォーメーションができていない

 

試合で競っている場面でブロックができたらチームの流れがかなり変わってきますよね。

試合後半で点数が均衡している場合、この展開で相手の攻撃がブロックしたい、なって思ったことたくさんあると思います。

よくあるのが、得点23-24で、相手がマッチポイントの状態で、相手の攻撃をこ止めないと負けになる時は、是が非でもブロックを決めたくなります。

私も何度も経験がありますが、競っているってことは自分たちチームもかなり緊張してやっていますが、相手チームも決めたいと思っているのと、決めないと同点になって相手チームにチャンスを与えてしまうと逆転されてしまうんじゃないかと思っているので、相手チームかなり緊張した状態で試合をしています。

なので、相手も緊張をして、どうしても得点をとって試合を決めたいと思っているので、1番得点確率が高い攻撃方法で責めてきますね。

得点確率の高い攻撃がなんなのかわかっている、わかっていないかで、相手の攻撃をブロックしかたが変わってきます。

 

相手チームセッターはどこに上げたら得点の確立が高いのか

(1)1番トスが上がる確立が高いのが、「相手のエース」ですので、まずはそこをエースのポジョンを確認してブロックをする。

(2)次に確立が高いのが、「試合中調子がよくて決定率が高い選手」なので、エースをマークしつつ、調子の良い選手もブロックマークに頭に入れておく。

(3)最後に相手の裏を付いて「エースと見せかけてクイックを上げる」事があるのでノーマークにしない程度にブロックに付く。

 

私の経験上、たくさん試合をしてきますが、クイックが決まって試合が終了したことは、10回中1回あるかどうかではないでしょうか?

クイックはあわないリスクがあるので、競っている場面では使うと決まりやすいですが、タイミングがあわない可能性があるので、あまり積極的には使ってこないイメージがありますね。

 

これらは私の経験なので、試合の状況、チームの状況によって変わってきます。

これらのことを踏まえて、競り合った展開でブロックをどうやったらできるようになるのか、できない原因と改善方法を説明していきます。

 

相手チーム攻撃データがとっていない

相手チームの攻撃に関するデータがなくブロックをする的が絞りにくい事が原因。

相手チームの得意な攻撃パターンがわからないと、どの選手にブロックを優先的に付いたらいいのか判断が難しくなる。

結果、どの選手にも通常通りにブロックを付いているので、ブロックが止めにくくなる。

一点を競っている場面では、一か八かではないですが、ブロックを優先的にしなければいけない選手がわかっている方がブロックに付きやすくなりますし、ブロックを止めやすくもなりますね。

 

原因1の改善方法

相手チームの攻撃データを収集する

リーグ戦のような対戦するチームが最初からわかっている場合は、事前に相手チームの試合を観戦することが比較的容易にできますし、ビデオなどの活用して研究することもできます。

 

逆にトーナメント形式では、データ収集は難しくなります。

しかし、少なくとも相手チームのスターティングポジションや、セッター、センター、エースなどの位置の確認や主要なコンビ形態、得意なスパイクコースくらいは事前に把握しておきたいですね。

トーナメント形式の初戦の相手を研究することは難しいですが、2回戦に当たる可能性のあるチームは、他で試合がかぶっていないければ観戦する事が可能かと思います。

 

もし、次の対戦相手の試合が見られないという状況(自チームが試合中など)の時でも、部員数に余裕がある場合は、相手のチームのデータを取る役割の部員を育てておくことも大切です。

特に、相手がここで一点が欲しいと時、どのスパイカーでどんな攻撃パターンを使ってくるのかを知っておくことがとても大切になります。

 

このブロクでも何度も書いていますが、相手チームの攻撃パターンや決定率が高いか、サーブをどの辺に打ってくるのか、サーブカットが誰が上手で上手くないかなどを確認します。

相手チームの試合を見たら、ある程度の状況がわかると思いますので、みるだけなく、紙にデータとして書いておくとチーム内での統一の認識にもなりますし、試合を見ていなかった人に伝えられると思います。

相手チームの情報収集はめちゃくちゃ大切です。

強豪チームは確実に次当たるであろうチームの試合をみて、相手チームの分析をやっているものです。

 

あべ

相手チームの情報があれば、誰がスパイクを打つのか、どの辺をレシーブで守ったらいいのかある程度見当がつけられるので、情報収集は怠らないようにしましょう。

 

相手エースに対するブロック対策ができていない

最も攻撃力のあるエーススパイカーに対してその攻撃力をいかに止めるかという対策が立てられていない事が原因です。

エーススパイカーがどのローテーションでくるのか、どんなコースに打ってくるのか、どんな攻撃パターンがあるのか、エース以外のアタッカーがどんな選手でどのようなアタックを打ってくるのかなど、エーススパイカーの攻撃をどうやってブロックしなければいけないのかの対策ができていないと、エースに決められてしまいますね。

エース1人にかなり得点を決められている場合は、ブロックの対策がチーム内でできていない可能性がありますね。

 

原因2の改善方法

相手のエーススパイカーに対するブロック対策を考える

競り合った試合の時、多くのチームはエースにトスが集中するので、相手チームのスターティングポジションが事前に分かっていれば、自チームのスターティングポジションを変更してでもエース対策を考えるべきですね。

例えば、相手チームのエーススパイカーが前衛のレフトからスタートするような時、自分達のチームのブロッカー上手な選手を前衛のレフトからスタートさせるという方法があります。

エースをブロックすることにより、相手チームの得点をさせないようにします。

なので、相手エースが前衛にいる場面では必ずブロックの身長が高い選手が3枚前衛につけるようにポジションをとっておくことも大切になります。

エースで得点がとれないチームはかなり試合中でかなり不利な状態で試合が運ぶことが多いですね。

 

また、逆に自チーム内に相手エースを止められるだけのブロック力がないような場合は、エースに決められることを計算に入れて、第2エースが前衛にいる間に、ブロック力を高め得点をあげるという方法もあります。

この方法もなり効果的で、相手チームのエースに決められても、次すぐに決め返し得点を奪って、早くローテーションを回して、相手エースが後衛になるようにします。

相手エースが後衛に行き、そのかわりで入った第2エースでブロックを止めて得点を伸ばす方法です。

 

よくあることで、チームのエースが後衛に下がったら連続得点をされる事ってよくありますよね。

これは相手のチームの第2のエースのアタックの技術が第1エースよりかなり劣ると、そういった事になります。

ローテーションが回せなくて、同じ攻撃パターンしかできず、攻撃が単調になりブロックしやすくなります。

 

エースがめちゃくちゃ得点力のあるチームは、エースが後衛に下がったところを狙って、ブロックを頑張るって方法もありますね。

 

あべ

相手エースアタッカーの分析をして、どのようにブロックをしたらいいのかチーム内で考える必要があります。

 

総合的なチームフォーメーションができていない

レシーブシフトも含めた守りの総合的なフォーメーションが中途半端になっている事が原因。

レシーブのフォーメーションとブロックをする位置取りは連携をしています。

 

レシーブの連携を全く考えず、自分の好きな位置でブロックをしていてはレシーバーは守りにくいですよね。

例えば、相手アタッカーがストレートを打つから、ストレートは打たれないようにブロックをすので、クロク側のレシーブは取ってね。

相手エースがクロスばかり打ってくるので、クロス側にちょっと寄ってブロックをするから、ストレート打たれるかもだからストレートレシーブよろしく!

などブロックとレシーブの連携が大切になります。

 

原因3の改善方法

ブロックを中心とした総合的なびフェンスフォーメーションを確立する

相手チームの中心的攻撃フォーメーションが、2人のエース対角によるレフト、ライトのオープン攻撃で、そのスパイクコースの60~70%がクロスというチームは珍しくありません。

 

それを守る総合的なフォーメーションは、大きく分けて2通りあります。

 

(1)ブロックをクロスに集め時々打たれるストレートはレシーブする。

コースの打ち分けができない選手が多いと思います。

助走に入ったコースそのままにスパイクを打つと思うので、基本ネットに対して斜めに入ってくるので、スパイクコースはクロス側になります。

それがわかっていたら、クロス側にブロックをしたほうが、手に当たりやすくなるので、ストレートは空けてブロックをします。

仮にストレートに打たれた場合は、レシーブを守っていたらとれる可能性がありますね。

基準となるブロッカーの位置取りをチーム内で話し合って、ストレートは打たせていいとなったら、思い切って空ける方法もあります。

ストレートが開いてるから、ストレートにバンバン打ってくるようでしたら、次考えればいいだけですね。

 

(2)ストレートをブロックで固めるというシフトをつくったら、バックライトに入るストレートレシーバーにはんとボールやワンタッチでネット付近に落ちるボールの処理の得意なプレイヤーを配置する。

また、クロスレシーバーとなる バックレスト及び前衛レフトは、強打のレシーブに対するレシーブに入るようにする。

ストレート空けないで、ブロックをすることにより、相手はクロス側しか打つ場所がなくなります。

前衛と後衛のクロスにレシーブをする選手がしっかりレシーブに入ったら、とれる可能性が高くなります。

ストレートをしっかり守っていると、打つ場所がなくなったらフェイトなどで攻撃を逃げてくる選手が出てくるので、フェントと対応できる感じでちょっと前目にレシーブ位置を取っておくなどのフォーメーションを考える必要があります。

 

私が学生の時は、(2)ストレートをブロックで固めるシフトでやっていました。

これはセッターがフェイントカバーなどに入る関係で、前目にレシーブ位置をとっておけるので、レシーブが上がった時にトスを上げやすいからですね。

ストレートを固める分、仮にストレートと上手く打たれた場合はレシーブが難しくなります。

 

ますは自分のチーム内でどのようなフォーメーションでレシーブをするのかをしっかり話し合ってからレシーブ練習をしたほうがいいと思います。

それで、自分たちのレシーブフォーメーションで相手のスパイカーの状況で、相手のエースのよく打つ場所があったら、ちょっと位置をずらしてレシーブを守ってみたりして、相手チームの状況によって、レシーブの位置などを変えてもいいともいますよ。

 

あべ

ブロックとレシーブは連携していますので、チーム内で話し合って適切なフォーメーションで守るようにしてください。

 

まとめ

競り合った状況でのブロックをするためには、相手チームの事前のデータ取りを取っていると、取っていないとでは全く状況がかわります。

データを取っていないと、試合中の個人の感でブロックをしてしまいます。

上手な人で、状況判断ができる人であれば感が当たるかもしれませんが、状況判断が上手くない人は、どの人を優先的にブロックをしていいのかわからないと思います。

 

相手チームの攻撃データをとっていたら、どの選手がエースで、どの位置に、どのコースにアタックを打ってくるのか、データでわかりますよね。

試合前のデータ収集はめちゃくちゃ大切になりますね。

エースが打つ位置や、コースが分かっていたらブロックもやりやすいですし、レシーバーもコースに入りやすいですね。

 

相手エースをどのようにブロックをするかもかなり重要なポイントです。

エースに気持ちよくアタックを決められている状況では、無理にエースを止めることはせず、エースが後衛に下がるまでローテーションを我慢してます。

エースが後衛に下がったらチャンスです!

第2エースの実力がかなり下がったチームであればローテーションが回りにくいので、連続得点を狙えますね。

なのでどの選手がエースで、エースの実力を測ることも大切ですね。

 

競り合った状況で誰にブロックをしたら効率的かを常に考えながらプレーすることが大切です。

ブロック1本決まったら、相手チームの流れが悪くなり、一気にこっちに流れが回って来る可能性もあります。

ブロックをチームのフォーメーションにかなり関わってくるので、チーム内でしっかり話し合いながら試合をするようにしましょう!



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