2段トスは、レシーブが乱れた時や、セッターが初めにボールに触った時などにセッター以外の人がトスを上げることを言います。
「2段トスが狙ったところに上がらないな。2段トスを上げても味方の選手が打ちにくそうだな。きれいな2段トスがあげれないな」と思っている人はおおいのではないでしょうか。
味方の選手が好レシーブをした後に打ちやすい2段トスを上げて、スパイカーが決めたらめちゃくちゃチームのムードも上がりますし、強いチームは2段トスを打ち切って得点の伸ばしていきますので、2段トスはバレーボールの中でも得点に絡む重要なプレイだと私は思っています。
2段トスでスパイカーが打ちやすいボールを上げることができたら、スパイク決定率が上がりますよね。
2段トスがうまくいかない原因と改善方法を説明しますね。
ボールに向かっていく姿勢が伸びすぎ、上半身が前かがみでお尻が出ている。
スパイカーの長所、短所が考慮していない。
トスの目標を決めて練習していない
ひとそれぞれ打ちやすいボールが違うので、ボールの軌道が高く狙ったところにボールが飛んでいても、スパイカーによっては「もうちょっと低く2段トスして」などと言われることがありますので、スパイカーの特徴を見て、打ちやすいボールを上げることの必要です。
私は上がったボールは文句も言わずに打つタイプなので、あまりトスに対しは要求はしないほうですが、ネットに近いトスが皆さんが思うと思いますが、コースの打ち分けが難しくなるので、ちょい離しの2段トスのほうが打ちやすいかな。
ボールに向かっていく姿勢が伸びすぎ、上半身が前かがみでお尻が出ている。
早くエースアタッカーにもっていこうと押し出すと伸びるトスになる。体全体をバネと考えると、強いバネが伸びている途中でボールに出会うと、その力はボールに直接伝えるられトスが伸びすぎるようになる。
原因1の改善方法
身体のバネの強弱を調整できるように練習をする。
(1)ボールを引きつけすぎると、ボールへの力が伝わりにくいので、遠くへとばすことなできない。
(2)全身が伸びかかけた時が1番ボールに力が伝わるので、伸び切りかけた状態の時にボールに触るようにしたらボールが高く遠くに飛ばすことができます。
(3)全身が伸び切りかけた状態でボールに触ると、力が十分に伝えることができない。十分に力をためた状態でボールに触る必要があります。
(2)が良いですね。
ボールを引きつけて、肘と膝の伸ばし方を調節することによって、弱いバネ、強いバネの加減ができますね。
上記のことは繰り返し練習をしてコツを掴むしかありませんので、練習をしてみてください。
また、尻が後方に出て腰が引けていると、ボールは前に飛んでも、上方に高く上がらないので注意してください。腰をしかり入れて2段トスをするように心がけましょう。
タメをつくって、身体が伸びかけた状態が1番ボールに力が加えられるので、ボールが飛ばない人は意識して練習をしてください。
スパイカーの長所、短所が考慮していない。
打たせようとするスパイカーの特徴や好みを十分頭に入れておかないと、トスの高さ、ネットからの離れ具合などが瞬間的に判断できません。
「低めが打ちやすい、高いのが打ちやすい、ネットに近いのが好き、ネットからちょっと離して」スパイカーによって打ちやすいトスが違うので、最低限エースアタッカーや決定率が高い選手が打ちやすいトスはレギュラー内で情報の共有があったほうが良いと思います。
原因2の改善方法
スパイカーの特徴を掴み、トスを上げ方を瞬間的に判断できるようになる。
高いトスが好きか、低めが好きか。ネットに近いトスが得意か、離れたほうが得意か。ネットは位置まで外側に飛んできたほうが良いのか、それとも少しセンター寄りがよいのか。練習しながら選手同士よく話し合いお互いに理解し合うことが大切です。
- ボール下に素早く移動し、スパイカーとネットの位置を見てトスする方向に正しく身体を向け上げる。
- ネットにつきすぎたり、伸びて低くネットの方向に飛んで行くトスでは打ちにくいので、ある一定の高さで正しく、ゆっくり上げる。
- 相手から攻撃された直後はアタッカーも次のプレイへの準備ができていない場合が多いので、スピードをおさえた高いボールを上げるよう注意する。
2段トスは焦って上げなくてもいいので、正確にスパイカーが打ちやすいトスを丁寧に上げることを心がけましょう。
トスの目標を決めて練習していない
練習の時からスパイカーの位置や状態に目を移さず、ボールのみを見ている。ただ漠然とトスを繰り返していても、実践に役立つ正確で安定したトスは身につかないですね。
2段トスの練習はほとんどしないので、いざ2段トスを上げると、みんながこんな風に上げているからと、同じようなトスをあげてしまう事になってしまします。
スパイカーが下がるのが遅れているとか、スパイクの準備ができてないとか、エーススパイカーがどの辺にいるのかなど、2段ストを上げるときには考えなくてはいけないことがありますよね。
原因3の改善方法
自分で目標(ポールやアンテナ)を設定し、トスの方向と身体の方向を決める。
相手ブロッカーを振るということよりも、味方のスパイカーに正しいボールを丁寧にあげて打たせるということが重要です。
●2段トスを上げる場所によって設定する目標・・・アンテナまで届くようなトスにするのかなど、チーム内である程度の2段トスを上げる位置は決めておくと、打つ方も、上げる方もある程度の目安ができるので良いと思います。
●チームプレイによる2段トス・・・2段トスを上げた後に、どの辺りにブロックカバーに入るのかも全員の位置を決めておくと良いですね。2段トスをあげて終わりではなくすぐに次のプレイの準備をする必要があいますね。
2段トスを上げる位置を決めておくと打つ方も、上げる方も目安になっていいと思います。2段トスをした後は、上げることに満足してブロックカバーに入ることを忘れがちになるので、忘れずに練習をしてください。
まとめ
2段トスはただ上げるのではなく、アタッカーが打ちやすいトスを丁寧に上げることがとても大切になります。
打ちやすいトスはアタッカーによって違いますよね。
- 高く上がったボールが打ちやすい
- 平行くらいの高さの2段トスがいい
- ネットから離してほしい
- ネットから近めがいい
- レフトまで伸ばさないで、センター寄りにボールを上げてほしい
- 早い2段トスがいい
などいろいろな要望があると思います。
その通りに必ず上げられませんが、ある程度、要望通りの2段トスを上げられるようにチーム内で練習をしてください。
2段トスの練習自体がほとんどのチームでないと思いますので、練習の一部に入れると本番打ちやすいトスが上げられる確立が高くなりますね。
苦手だなと思っている人は、ココまで書いたことを参考にすれば、ある程度の2段トスの上げ方の考え方が学べたと思います!
あとは、練習あるのみです!がんばりましょう!
2段トスはスパイカーの決定率に関わってくるので、丁寧にスパイカーが打ちやすいボールを上げることが大切ですね。