試合が近づけば、胸が高鳴りわくわくすると同時に、不安になったりもします。強い選手・チームの試合前日・当日の過ごし方を参考にしてみてください。
試合前日までにすること
試合前は、ビデオとデータを見て、コンビネーションなどの再確認と、相手チームの分析に当ててください。前日は熱心にビデオで自チーム・相手チーム両方の研究をするのです。
まずは自分たちのプレーについての確認。コンビを組んでいるプレーヤー同士で話し合い、お互い相手にどう動いてもらうとスムーズに攻撃できるか、整理します。そして、自分たちのプレーをビデオで見て、その話し合いで出た結論でいいか、他に注意することはないのかをひとつひとつ細かくチェックします。
アタッカーの場合
- フォームの確認。助走、踏み切る位置、踏み切るタイミング、ネットとの距離、上半身の反り具合、左右の手の動きは十分か、ミートのタイミング・振り切り方、着地など
- 相手ブロッカーが何枚、どのコースについていて、自分はそれに対してどう対処しているか
- 自分はどこに目線をやり、どのコースに打っているか
- 自分が打ったとき、ブロックとレシープはどこが空いていたか
- どのパターンのコンビネーションが一番有効か
レシーバーの場合
- フォームの確認。腕の使い方は適切か、体重移動は上手くいっているか
- ボールの落下地点を予測して、すばやくその下に移動できているか
- 自分と他のレシーバーとの位置関係
- プロック位置とレシーブ位置の関係
サーブの確認
- 安定したトスを上げられているか
- フォーム、ミートのタイミング
- 自分が思ったところに打ち込めた確率をチェック
- 自分が打ったコースと相手の守備ポジションとの関係を考えて、もっと有効な穴がなかったか考える
相手チームの分析
- 誰が一番得点力が高いか
- その選手の一番打ちやすそうなコースはどこか
- チーム全体でどのような攻撃パターンをいくつ持っているか
- 攻撃パターンごとの大体の決定率
- どこにサーブを打つと、どんな攻撃で返ってくるか
- 誰をねらってサーブを打つのが一番有効なのか
これらを各自確認し、ここまでやってきたことに自信をもって、前日はゆっくりと休むことが大切です。
試合当日にやること
会場チェック
試合で初めて訪れた体育館は戸惑うことが多いもの。会場に入って真っ先にすることは、天井の高さ、照明の位置、壁やフェンスとコートとの位置関係です。特にセッターは天井の高さとアンテナを十分にチェックし、感覚をつかみます。
試合前の練習
試合前は、あまり緊張しないで、けれど集中して練習に臨んでください。いつもより良いプレーをしようと構えるのではなく、いつも通りのプレーをしよう、と自分に言い聞かせるようにしましよう。私のとっておきの当日練習のコツ。それは、最後のサーブ練習で納得できるー本で終わらせること。これが本番でサープを平常心で打つことにつながります。
試合は「いつも通り」の「自分たちのバレー」を
普段とはほど遠い状態に追い込まれ、いつも通りの自分たちのバレーをすることが難しく、「すごい、強そう、負けるかも」といった感情を相手に抱いてしまった瞬間から、負けてしますのものです。気持ちで負けてはいけません。どんな対戦相手を前にしても「大丈夫!」「平気!」と心から思える強い精神力を養いましょう。相手のチームも同じような精神状態になるものです。いつもどおりの力が出せるので勝つ可能性が高まります!
これ強くなれる!
- 試合前日は自分たちのプレーを確認する
- 試合当日は会場をしかりとチェックする
- 何よりもいつも通りのプレーをすることを心がける
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