レシーブの専門職人(リベロ)

レシーブの専門職人(リベロ)




守備に卓越したプレイヤー(リベロ)

リベロとは、守備の専門のポジション。1996年ワールド・グランプリで試験的に導入され、1998年に国際ルールとして正式に採用となりました。

リベロ制の導入は、どうしても高身長の選手が有利になるバレーボールという競技で、背が低くても守備に卓越した能力のある選手に、活躍する機会を与えることを目的としていたそうです。導入の結果として、レシーブ専門の選手が参加することでラリーが続きやすくなって白熱し、見ていても面白いプレーが多く見られるようになりました。

 

リベロプレイヤーの基本ルール

リベロプレイヤーのルールと反則

(1)後衛としてのみ試合に参加することができ、後衛の位置にいるどの選手とも交代することができます。

(2)ネット上端より高い位置にあるボールを相手に返すことをしてはいけません。

(3)サーブ、ブロックまたはブロックを試みをすることはできません。

(4)フロントゾーン内でオーバーハンドパスで上げたボールを、他の選手がネットより高い位置で相手に返すことはしてはいけません。(フロントゾーンより後方であれば構いません)

(5)リベロプレイヤーが交代するときは正規の選手交代に数えられず、無制限に行えます。1つのラリーが終了するまでは交代はできません。コートから出る時は、入れ替わった選手とのみ交代することができます。

(6)チームの他の選手と対象的な色のユニフォームを着用しなければいけません。(デザインは異なってもいいです)

(7)両チームは12人の選手のリストの中から専門的な守備の為のリベロプレイヤーを1人指名する権利を持っています。

(8)リベロプレイヤーは試合開始前に記録用紙の定められた欄に記載され、そのナンバーは第1セットのラインナップシートにも記載されなければならない。

(9)リベロプレイヤーは、ゲームキャプテンにもチームキャプテンにもなれません。

交代は正規の競技者交代に数えられず無制限にできる

両チームは12人の競技者リストの中から専門的な守備の為リベロプレイヤーを1人指名する事ができます。(中学・高校・シニアは2人)。

交代の回数は無制限で、どのポジションと何度でも自由に交代できるため、「リベロ(自由な)」という名称になりました。一般的にはレシーブの苦手なセンタープレイヤーが後衛に入った時に、交代する事が多いです。

ユニフォームは、他の選手とは違う色のものを着用します。そしてサーブを打ったり、スパイクを打ったりすることはできません。

また、後衛の選手としてのみ試合に参加することができるので、前衛でオーバーハンドでトスを上げること、ブロックに参加すること、サーブを打つことは禁止されています。

他の選手と無制限に交代ができますが、ラリーが1つ終了しなければ交代できません。

また、リベロがベンチにいるときは、監督の指示を聞いいて、コートに入った時にその指示をコート内のプレーヤーに伝えるという役割をおうこともあります。センタープレイヤーと、ブロック・レシーブの連携について打ち合わせをし、指示を出す役割を負うチームもあります。

このように、リベロは司令塔であるセッターについてゲームメイクの要となるポジションになってきました。比較的に新しいポジションであることから今後もどんどん飛躍していく可能性があるポジションだといえるでしょう。

リベロプレイヤーは2名まで指名できる

記録用紙には背番号の順に記載する

チームはリベロプレイヤーを2人まで指名する事ができます。試合前に監督に指名された1人のリベロプレイヤーが先発のリベロとなります。

コート上のリベロは「活動リベロプレイヤー」と呼び、2人指名している場合、コート外の2人目は「第2リベロプレイヤー」となります。

試合中、いかなるときでも、コート上に立てるのは、1人のリベロプレイヤーだけです。記録用紙には先発と控えの区別がなくなり、背番号の若い順に記載されます。

リベロプレイヤーの指名

(1)チームは選手リストの中から専門的な守備の為のリベロプレイヤーを2名まで指名できます。

(2)全てのリベロプレイヤーは、試合開始に記録用紙の定められた欄に記載されなければならない。

(3)先発のリベロプレイヤーと控えのリベロプレイヤーの区別はなくなったので、リベロプレイヤーの背番号の若い順に記載をします。

(4)コート上のリベロプレイヤーが「活動リベロプレイヤー」で、2人指名している場合、コート外が「第2リベロプレイヤー」となります。

2人と1人の場合で新しいリベロの再指名が異なる

リベロプレイヤーがプレーできなくなった場、交代・再指名ができる

リベロプレイヤーが2人いるチームで、そのうち1人が退場、病気、負傷等でプレーできなくなった場合、リベロプレイヤー1人で試合をすることができます。その場合第2のリベロプレイヤーが活動リベロプレイヤーになります。

リベロプレイヤーが記録用紙に1人しか登録されていない場合、そのリベロプレイヤーがプレーできなくなったと宣伝されたときは、監督はその時点でコート上にいないその他のどの選手(交代した選手を除く)でも、試合終了までリベロプレイヤーとして再指名できます。

リベロプレイヤーが2人いる場合

(1)退場、病気、負傷等で2人いるリベロプレイヤーのうち1人がプレーできなくなった場合、残った1人で試合をすることができます。

(2)再指名は認められないが、2人ともプレーの継続ができないと宣伝された場合は、再指名できます。

リベロプレイヤーが1人の場合

(1)監督はコート上にいない他の選手(交代した選手は除く)をリベロプレイヤーとして再指名できます。監督(不在の場合はゲームキャプテン)は再指名の要求を副審に伝える。再指名した時点で、元のリベロプレイヤーは試合に戻ることができません。

(2)再指名された選手は試合を通じてリベロプレイヤーとして試合に出場し、活動リベロプレイヤーと同じユニフォームを着るか、ジャケットまたはビブスを着用します。(背番号はつけているものと同じものを使う)

(3)再指名する場合、リベロプレイヤーがコート上にいるときでもできます。

(4)チームキャプテンがリベロプレイヤーとして再指名された場合には、リーダーとして全ての特権を放棄したことになります。

(5)再指名が起きた場合、再指名された選手の番号を記録用紙の備考欄とリベロコントロールシートに記載しなければいけません。

 

退場失格の場合

(1)リベロプレイヤーが退場処分もしくは失格処分となった場合、チームのもう1人のリベロプレイヤーとすぐに交代することができます。

(2)チームに1人しかリベロプレイヤーがいない場合は、その制裁が続いている間、リベロプレイヤーなしで試合をしなければいけません。

リベロがバックアタックをするのは反則ですか?

リベロがバックアタックをするのは反則ではありませんがほとんど無理に近いと思います。 バックアタックはアタックラインからジャンプをして、ネットから高い位置でボールを打って相手のコートに返すことだと思います。

リベロのルールとして、ボールがネット上端より高い位置で相手のコートに返すと反則となります。

身長の低い選手がジャンプをしてネット上端より低い位置でボールを返す事はあるかもしれませんので、ジャンプをしてボールを返したら即反則にはなりませんが、バックアタックを打つと思って打った場合は、ほとんど反則なると思いますよ。

ただ返すだけのチャンスボールのようなボールで打って返すことは可能と思ったほうがいいと思います。

 

 

リベロに求められる資質

  1. レシーブ専門でアタックが打てないという特性を生かせる、忍耐強く、ねばり強い正確
  2. サーブやスパイクのコースをいち早く判断する読みの良さと、ボールの位置に移動できる瞬発力
  3. データの理解力、ゲームメイクをするための頭脳

こんなリベロになろう

  1. 周りのアタッカーの守備に関する負担をできるだけ軽くするため、広い範囲をカバーできるようになろう
  2. レシーブの位置取りを周囲に指示し、ブロッカーとの連携もきちんと確認できるようになろう
  3. コートにボールが落ちる瞬間まであきらめない習慣を身につけよう



2 件のコメント

  • とっても勉強になりました!
    リベロプレイヤーに求められる素質がわかったので安心しました。
    ありがとうございます

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。