クイックは、スパイカーが先に助走を開始して、それにセッターが合わせてトスを上げるテンポの速い攻撃です。
クイックの基本となるのは、セッターの直前で打つAクイック。スピードを重視しながらもバックスイングを大きく行い、しっかり身体を引き上げて、できるかぎり高いところで打つことが大切です。
早く打つことに気をとられて、打点が低くならなように注意しましょう。
Aクイック・クロス打ち
コンパクトなスイングを心がける
ミドルブロッカーがコート中央から仕掛ける速い攻撃がクイックです。クイックは、主にA~Dまで4種類。Aクイックは、セッターにすぐ前に打つ最も速い攻撃。オープンスパイクとは違い、クイックには主にクロスとターンの2つの打ち方があります。身体の向きと同じ向きに打つのが、クロス打ちです。
レセプションやチャンスボールが、どこからどんな軌道でセッターに上がるかをしっかりと見て、アタックライン付近から助走に入ります。
クイックのスイングは大きく振りかぶらず、腕だけですばやくコンパクトに振ります。ボールを打った後は、腕を止めるイメージで打ちましょう。
クロス打ちの助走
- 踏み切る時、ネットに近づきすぎない
- セッターがトスアップするよりも先に飛び空中で腕を引いて待っている
- ボールから目を絶対に離さない
- トスが上がったら、高い位置ですばやくスイング
- 助走に入った体の方向にスパイクを打つ
Aクイック・ターン打ち
クロス打ちよりもボール1個分左側でとらえる
Aクイックよりもう一つの打ち方は、クロスうちよりボール1個分左でとらえて、レフト側に打つターン打ちです。クロスに加えてターン打ちををマスターすることで攻撃の幅が広がり、相手は的を絞れなくなる。
コート中央から仕掛けるクイック攻撃は、セッターが攻撃を組み立てる上で基点となります。真ん中からの攻撃がなければ、相手はサイドをマークし、いくらサイドにいいスパイカーがいても決まらない。
逆に、クイックを軸に攻撃を組み立てれば相手ブロックは分散される。クイックは、チームの攻撃をスムーズにするために重要です。
あらかじめセッターとの間で、クロス・ターンそれぞれのサインを決めておくといいです。
クロス打ちをマスターしてからターン打ちを練習しましょう。
クロス打ちをまだしっかりと打てないのに、ターンに無理にチャレンジするのはよくありません。クロス打ちを、高い打点でしっかりと早いスイングで打てるようになってから、ターン打ちにトライしましょう。どの技術も、一段階ずつステップアップしていくことが大切です。
クロス打ちの助走
- 踏み切る時、ネットに近づきすぎない
- セッターがトスアップするよりも先に飛び空中で腕を引いて待っている
- クロスよりも、ボール1個分左でボールを待ちます
- スイングはコンパクトに
役立つポイント!
ネットに近づきすぎないように助走する
クイックで大切なことは、ネットに近づきすぎないように助走すること。近すぎるとブロックにつかまりやすく、コートの打ち分けもできできません。目安は上目遣いでボールを見られる距離。セッターと一緒に練習しましょう。
上達のコツ!
セッターがボールを出す前にスイングの準備をしよう
クイックはスピードが勝負です。レセプションやパスのタイミングを見てすばやく助走に入ること。セッターの手にボールが入った時には、スパイカーはジャンプして腕を引いて構えて、後はスイングするだけの状態にしておこう。
ツーアタックが一番早い攻撃かと思われますが・・・
Aクイックが「あらゆる攻撃パターンの中で最も早い」という表現に違和感を感じました。
コメントありがとうございます。
ツーアタックも速い攻撃ですね。セッターが長身の左利きの場合はかなり驚異的な攻撃になりますね!
ご指摘ありがとうございました!m(__)m